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CFRPの今後の課題

CFRP(カーボンコンポジット)は、軽量化や耐久性強化に役立つことから、航空機や高級車、電気自動車、風力発電に至るまで活用されており、需要の拡大から、原料となる炭素繊維(CF)の生産量は直近5年あまりで約2倍になっています。

 

その一方で、使用済みCFRPやCF生産工程廃材が大幅に増加し、業界の課題になっています。

 

なぜかというと、CFRPを用いることで、輸送機器の軽量化が実現し、燃料の節約につながり、環境保護につながる一方で、CFRPを製造するプロセスでは長時間高温で焼成することで、多量のエネルギーを必要とするためです。

 

長距離の輸送機器以外では環境負荷がかえって大きくなるという調査研究もあるため、使用済みの輸送機器から回収したCFRPを同種の輸送機器に再利用することが求められています。

 

CFRPのリサイクル技術の進化やその動向にも注目していくことが大切です。