カーボンコンポジット(CFRP)の素材としての魅力は、特に強度が高められていることです。
強い素材といえば金属ですが、金属は金属ならではの利点があるものの、その重量が非常に大きなネックとなります。
CFRPはとにかく軽く、しかも金属と違って腐食しません。
疲労強度に強く耐薬品性にも優れるため、自動車や航空機、鉄道船舶の部品だけでなく、医療機器分野でも多く採用されている素材です。
CFRPには「異方性」がありますが、異方性とは「物理的特性が方向によって異なる」という意味です。
異方性素材で身近なものが木材ですが、これらの素材は配向方向や種類を変えることで剛性や強度を変えることができます。
金属やプラスチックは等方性材料ですが、CFRPは技術によって剛性や強度を変え、軽さを保ったまま金属以上の剛性を実現することも可能なのです。
CFRPには未来がある、そう言い切れる理由はここにあります。