炭素繊維は基本的に繊維方向に特性が発現される異方性材料である為、炭素繊維単独で
形を保事が出来ないので、炭素繊維単独で使用されることはありません。
通常は樹脂などを母材とする複合材料の強化及び機能性付与材料として利用さる事が多いです。
炭素繊維単独での優れた機械的性能(高比強度、高比弾性率)と、炭素質であることから得られる
特徴(低密度、低熱膨張率、耐熱性、化学的安定性、自己潤滑性など)を
併せ持つ(複合)事により、様々な用途に幅広く使われています。
炭素 繊維自体も織物・開繊織物・一方向繊維や種々の厚み(繊維量)があり、
様々な炭素繊維を組み合わせる事も複合と考えます。
通常、私たちは炭素繊維メーカーが販売しているプリプレグと言う中間材を組み合わせて
使用しています。
金属などの等方性材料と異なり、CFRPはいろいろな機能の樹脂と炭素繊維の種類及び
積層する繊維の方向や位置を組み合わせる(複合)事により特徴や機械的性能が変化する
材料なのです。
私も釣りをしますが、カーボン(炭素繊維強化複合材料)製の釣り竿はあんなに細くても
信じられないくらい撓ります。
都市伝説的な話ですが、鈴鹿サーキットでF1が開催され始めた頃、F1チームの関係者が
レースが終わってからいろいろな性能の日本製のカーボンの釣り竿を何本も買って帰ったそうです。
都市伝説ではF1チームが釣り竿を調べて次の部品設計のヒントにしたと真しやかに語っていました。
只の趣味で買って帰ったと思うけど。