CFRPは、航空機や自動車などの軽量化に役立ち、燃料消費効率を高めて省エネに貢献できます。
橋梁補強などにも活用されており、軽量で工事に重機がいらないため、CO2排出量を抑えて地球温暖化防止に役立つのも利点です。
環境保護に役立つ素材として利用や応用が促進されていますが、実は課題も抱えています。
それは、現在の技術ではリサイクルが難しい点です。
CFRPはカーボンコンポジットのことで、炭素繊維と樹脂の複合素材です。
製品としての寿命を迎えたCFRPをリサイクルするには、炭素繊維と樹脂に分離しなくてはなりません。
ですが、分離が難しく、多くのCFRP廃材が埋め立て処分されています。
環境保護に貢献するはずが、最終的には環境に悪い結果をもたらしているのが現状です。
今後の課題としてリサイクル技術の開発や寿命を迎えた製品の応用などの研究が待たれます。