CFRPはカーボンコンポジットのことを指し、炭素繊維と樹脂の複合材です。
軽量で強度が強く、金属素材に比べてサビにくく、酸化しにくいので耐候性と耐久性に優れています。
環境に優しい素材に思えますが、実は課題を抱えています。
CFRPにとって代わられている鉄やアルミなどの金属素材はスクラップして溶解することで再生が可能です。
プラスチックもリサイクルが推進されています。
ですが、CFRPは複合素材なので、リサイクルするには炭素繊維と樹脂に分離しなくてはなりません。
CFRPは分解が難しく、現状ではリサイクル技術が開発途上であり、製品寿命を終えたCFRPの多くが廃材として埋め立て処分されているのが現状です。
軽量で加工や施工がしやすく、省エネに役立つ素材として、今後もますます利用が促進されていく素材ですが、一方で、CFRP廃材が増えることで環境に悪影響を与える点が解決すべき課題です。