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CFRPの鉄道車両への応用

鉄道車両から発生するCO2排出量の削減を図り、ランニングコストを抑えるためには車両の軽量化が求められます。

 

なぜかというと、車両が重いほど動かすためのエネルギー量が増え、燃料を大量に燃やすことでCO2排出量が増え、燃料費もかさんでしまうためです。

 

鉄道車両は、大きく分けると台車と車体で構成されます。

 

車体部分はアルミニウム合金へのシフトなど、これまでも大幅な軽量化が図られてきました。

 

一方、台車は車体を支える強度が求められるため、部材を薄くする程度の改良にとどまっていました。

 

そこで、軽量かつ強度に優れたCFRPを台車フレームの主構造に採用する開発が進められています。

 

台車フレームにサスペンション機能を持たせることで、大幅な軽量化を図るものです。

 

CFRPには、強度の限界を超えると一気に損傷する性質もあるため、耐久性や走行安定性を維持するための点検技術などの開発もあわせて進められています。